【RUPERT NEVE DESIGNS】5088やPortico II Channelで採用されている高電圧駆動、ディスクリートのクラスA回路をベースにしたマスタリングプロセッサー『Portico II Master Buss Processor–Black』が新登場!

◆RUPERT NEVE DESIGNS
Portico II Master Buss Processor – Black

販売価格¥517,000(税込)

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★マスタリング・コンプレッサー / リミッター / ステレオ・フィールド・エディター

RUPERT NEVE DESIGNSの5088やPortico II Channel で採用されている高電圧駆動、ディスクリートのクラスA回路をベースにしたマスタリングプロセッサーです。マスタリング環境のために開発された Master Buss Processor は、重低音の効いたEDMサウンドのミックスから繊細な室内管弦楽のマスタリングに至るまで、このプロセッサーがジャンル、用途を問わず、特別な成果を与えてくれることでしょう。

◎コンプレッサー
Master Buss Processor に装備された2基のコンプレッサーは、モノラル/ステレオソースを問わず、そのダイナミクスをほぼ無限に扱う可能性を持っています。レシオ、スレッショルド、アタック、リリース、ブレンド、サイドチェイン、ハイパスフィルター(HPF)、リミッターそしてメイクアップゲインコントロールで精密かつ大胆に扱うことができます。このコンプレッサーにはふたつのコンプレッションモード : FF(フィードフォワード)と FB(フィードバック)が用意されたを備えたVCAによる処理を行います。
FBは音楽的かつ心地よいサウンド効果をもたらすビンテージモードで、“FF” は入力信号に対してより正確に動作し、透明感のある処理をするモダンモードとなります。また、約 0.1ms の素早いアタック処理をする “Peak” モードを装備しています。このモードによりコンプレッサーのアタックはサウンドのピークに応答し、ドラムやパーカッションなどの急激なトランジェントでも確実なコンプ処理を行います。”ピーク” スイッチをオフにした場合、コンプレッサーは通常の “RMS” モードとなり、入力レベルの平均値に対してアタックとリリースタイムの設定に従って動作します。

◎SC HPF
スイッチは、コンプレッサーのVCA回路に組み込まれたハイパスフィルターが機能し、VCA回路の動作に余分な低域をカットします。強烈な低域を持つサウンドソースを処理する際、余分な低域によってVCAのレスポンス特性が変化することがあります。この場合、ハイパスフィルターでソース信号はそのままにVCAに送る信号の低域のみをカットすることで、コンプ本来のレスポンスを取り戻します。このハイパスフィルターは 125 Hz 以下の帯域をカットします。

◎Blend
は原音とコンプレッションされた信号のミキシングを行います。この機能は、自然なダイナミクスを保ちつつ、強いコンプレッション効果を得る際に有効です。現代的なテクニックでは、強烈なコンプレッションでドラムサウンドにパンチを与えることが可能ですが、これにより歪みが発生したり、ダイナミックレンジが損なわれる場合があります。そこで原音を混ぜることで、これらの犠牲を補います。このブレンド機能を使用することで、このコンプ効果のためにミキサーチャンネルをひとつ潰したり煩雑な接続をすることなく、魅力ある強い効果と自然なサウンドに仕上げることが可能となります。
Master Buss Processor のコンプレッサーには外部機器と接続するサイドチェイン機能も用意されています。“センド” と “リターン” 端子で外部のEQやフィルターに接続し、より細かなサイドチェイン処理が可能です。リターン端子はまた、ダッキング効果を演出する際のキーインとしても利用できます。例えばスピーチ音声をリターンに分配することで、喋ったタイミングで Master Buss Processor を通した音楽や演奏などの信号レベルをコンプレッサーで抑えることができます。ステレオリンクスイッチをオンにすれば、チャンネルAの設定がマスターコントロールとして機能するため、ステレオソースを扱う際に便利です。

◎リミッター
Portico II Master Buss Processor には究極にシンプル、かつ多様性に富んだ透明感のある音楽的なリミッターが装備されています。このリミッターはたったひとつのノブ操作だけで、さまざまな信号に対して適切な処理をするインテリジェントタイプです。この画期的な機能は、RUPERT NEVE DESIGNSが新たに設計したアダプティブリリーステクノロジー(Adaptive Release Technology)によって実現します。一定のリリースタイムを混ぜることで、トランジェントの速い信号(スナップの効いたスネアドラム)と立ち上がりが遅い信号(例えばベースギター)の両方を同時に扱います。

◎ステレオ・フィールド・エディター
Master Buss Processor のステレオフィールドエディター(SFE)は伝統的なM-S(ミッド-サイド)テクニックをベースにしたソース信号のステレオ空間の調整を行うプロセッサーです。その操作はウィドスとデプス、およびそれぞれのコントロールと連動したバンドパスフィルターを使用します。

◎ウィドス
ステレオ音像の広がりの増減(より広くからモノラルまで)を操作します。レコーディングに含まれているアンビエンス量の調整にも使用できます。ノブをワイド方向に回した場合、左右チャンネルの差異成分が強調され、しばしば結果としてアンビエント量を増やすことになり、ステレオリバーブにアクセントを加えることができます。逆にモノ方向に回した場合はステレオ感は狭まり、もし左右チャンネルの内容が統一のとれたもの(例えば2つのチャンネルがほぼ同じ素材で位相もずれていない内容)の場合、モノラル成分は一層強調されます。もし、片方のチャンネルの入力信号が逆相であった場合、モノラル(ステレオの中心に定位される)成分は打ち消されます。これはウィドスコントロールによるステレオ効果の量が、元素材に含まれているステレオ情報量とステレオフィールドエディターの他のコントロールとの相互作用によって得られるからです。

◎デプスコントロール
奥行き感を操作するためのノブです。センターに定位したソロ楽器やボーカルをミックスの中でもう少し前面にする際に便利です。また多くのケースでは音楽に悪影響を与えることなく、それらの成分をカットすることも可能です。デプスとウィドスを組み合わせることで、ミックスのルームアンビエンスと奥行きを調整できます。

ステレオフィールドエディターをさらに効果的に扱うために、ウィドスとデプスの回路それぞれにバンドパスフィルターが用意されています。このことで特定の周波数帯域を調整することが可能になります。例えば、センターに定位する低域を操作する場合、デプスとデプスEQをオンにし、周波数帯域を “LF” に設定します。このことで、センターに定位された信号のフィルター周波数以上の音がフィルターされ、中央定位の低域のみをデプスでコントロールできるようになります。同様に、ウィドスEQとコントロールにこの設定を行った場合、(M-S の)サイド信号の低域を削り、低域をタイトにすることが可能です。あるいはウィドスEQを中域(HM あるいはソースによって LM)に設定した場合、バンドパスされたサイド信号の操作によって、楽器やバッキングボーカル、リバーブに素晴らしい広がり感を与えることができるでしょう。さらに広げて音に包み込まれるような幻想的な効果を得ることも不可能ではありません。また、ステレオフィールドエディターはスイッチひとつでミッドとサイドの成分をコンプレッサーのチャンネルAとBに送ることも可能です。このことで、中央定位の成分(ミッド)とステレオイメージの広がり成分(サイド)をコンプ/リミッター処理することが可能になります。さらにステレオフィールドエディターのEQと合わせることで、特定帯域に対してのダイナミクス処理も可能になります

■製品仕様
・大出力レベル:+24.5 dBu @ 20~40 kHz
・波数特性メイン出力、負荷なし / -3 dB @ 4 Hz / -3 dB @ 120 kHz
・スルーレート:4V/μS
・電源消費:0.65A @ 117 VAC、0.35A @ 220 VAC

◎THD+N(全高調波歪み率)
・+20dBu出力
・0.006% 以下 @ 1 kHz
・0.20% 以下 @ 20 Hz
・0.020% 以下 @ 20 kHz
・Silk オン時 :
・2.5% 以下 @ Slik ブルーモード、Texture フル
・3.5% 以下 @ Slik レッドモード、Texture フル

◎コンプレッサー
・スレッショルド : -30 dBu ~ +20 dBu
・レシオ : 1.1:1 ~ 40:1(LIMIT)
・ブレンド : 0% ~ 100% コンプレッサー
・ゲイン : -6 dB ~ +20 dB
・アタック : 20ms ~ 80ms(“FAST” モード時は 0.1 ms)
・リリース : 0.1s ~ 3.0s

※仕様は予告なく変更となる場合があります。

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