初心者から上級者まで、幅広い層から絶大な支持を得ていたDJコントローラー

「Pioneer DJ DDJ-400」

この超定番ロングセラーモデルが先日突如生産完了、販売終了となり、非常に多くの方が悲しみに暮れていましたが、この度ついに後継モデルが発表となりました！

それが、こちら。

「Pioneer DJ DDJ-FLX4」

この後継モデルは従来の定番モデル「DDJ-400」と一体何が違うのか。

「DDJ-400」の代わりとなりうるのか。

本記事で徹底的に比較、解説していきます！

●外見

まずは外見から見ていきましょう。

DDJ-FLX4とDDJ-400の外見は結構似ていますが、よく見比べてみるとDDJ-FLX4は角が丸くなり、全体的にマットでスタイリッシュな印象になっています。

DDJ-FLX4とDDJ-400

どちらもクラブに常設されていることの多いPioneer DJのプロフェッショナル向け機材のレイアウトを継承しており、操作性は抜群です！

楽曲の再生、停止からフェーダー、イコライザ、エフェクトの操作など、DJをする上での基本的な機能はどちらも充分に盛り込まれています。

後述するDDJ-FLX4の新機能を除けば、それぞれの基本的な操作性にはほとんど差がありません。

DDJ-400は定番モデルとして確固たる地位を築き上げたモデルですから、それとほぼ同じ操作性があるのは安心ですよね。

そして、本体のサイズ、重量はこの通り。

DDJ-FLX4とDDJ-400のサイズ、重量の比較

ほぼ同じ！

びっくりするくらい同じですね。あるのは奥行の0.4mmの差のみです。

置き場所の確保がしやすいコンパクトなサイズ感。持ち運びにも便利な軽量設計。

定番モデルDDJ-400の操作性の良さやコンパクトさ、軽量さはどれもDDJ-FLX4に引き継がれています！

●接続性

次に背面の接続端子を比較していきます。

DDJ-FLX4とDDJ-400の背面

上面のつまみ類と比べるとこちらは結構違っていますね。

USB端子から見ていきましょう。

DDJ-FLX4とDDJ-400のUSB端子

DDJ-FLX4はUSB Type-C端子、DDJ-400はUSB Type-B端子を採用。本体に付属するケーブルもDDJ-FLX4は「USB Type-C to Cケーブル」、DDJ-400は「USB Type-B to Aケーブル」となっています。

DDJ-FLX4に採用されているType-C端子は裏表の区別が無いのでDDJ-400よりもUSBケーブル接続時の使い勝手が良くなっていますね！

また、DDJ-FLX4には新たにモバイル状況で使用の際に便利な電源供給用のUSB Type-C端子が付いています。これによりスマートフォン等と接続する際の配線がシンプルになりました。

DDJ-400の場合は別売りのアダプターを介しての接続が必要でしたが、DDJ-FLX4はケーブル１本(＋接続する機器によっては電源供給用に1本)で完結。さらに、電源供給時にはBluetoothでの接続も可能となります！

次にマイク入力です。

DDJ-FLX4はDDJ-400と同じくマイク入力があります。

DDJ-FLX4とDDJ-400のマイク端子

外見はほとんど同じですが、実は機能が異なります。

DDJ-400では、マイク入力の音声をUSBケーブル経由でPC/Macに送ることが出来ませんでした。

そのため、配信等でマイクを使用したい場合、卓上ミキサーやオーディオインターフェースにマイク音声を入力し、DJコントローラーの出力とミックスしてPC/Macに入力する必要がありました。

これが非常に面倒くさい。

しかし、DDJ-FLX4は本体のマイク入力の音声をUSBケーブル経由でPC/Macへ送ることができます！

これにより、配信等の際、追加の機材を揃えずとも気軽にマイクを導入できるようになりました！

また、DDJ-FLX4にはDDJ-400には無かったマイク音量レベルのノブが搭載され、マイク音量を本体側で調整することができるようになっています。

マイクレベルノブ

●対応ソフトウェア

DDJ-400がrekordbox対応であったのに対し、DDJ-FLX4はrekordbox対応に加え、新たに「Serato DJ Lite」にも対応しました。別途有償ライセンスのアクティベートを行えば「Serato DJ Pro」も使用可能となります。

rekordboxとSerato DJ Liteに対応

DDJ-400のヒットと共にユーザー激増中のrekordboxと世界でも有数の知名度を誇り古くからのユーザーも多いSerato DJ。いずれも主要なDJソフトウェアですが、現在、両方のソフトに対応しているDJ機材はかなり少ないです。

(実際、定番機材のDDJ-400もSerato DJには非対応です)

DDJ-FLX4の場合、主要な2つのソフトをどちらも使用することができるので、DDJ-400ではできなかった「機材を買ってから使用するソフトを選ぶ」というスタイルが可能となっています！

初心者の方はいきなりソフトを選べと言われても何をどう選べばいいのかわからない方が大半かと思いますので、初心者にとって心強い仕様と言えますね。

●DDJ-FLX4の新機能

DDJ-FLX4はDDJ-400には無かった、DJプレイをアシストする新たな機能が追加されています。

それが、新しいエフェクト「SMART CFX」と、スムーズなミックスをサポートする「SMART FADER」です！

新機能「SMART CFX」と「SMART FADER」

「SMART CFX」は、複数のエフェクトを組み合わせたダイナミックなエフェクトを1つのノブを操作するだけで簡単に加えることができます。

SMART CFX

複雑でダイナミックなエフェクトは様々な場面で使うことができ、手軽に盛り上がりを演出することができるのでDJプレイの幅がとても広がります！

「SMART FADER」は、チャンネルフェーダーもしくはクロスフェーダーを操作するだけでテンポの異なる曲の音量・低音域・BPMが自動的に最適化されます。

これにより、ジャンルの違う楽曲同士でも簡単にミックスすることができます。

SMART FADER

「SMART FADER」を活用することで、本来は難易度の高い、様々なジャンルの楽曲を縦横無尽に流すスタイルを手軽に楽しむことができます！

●まとめ

「DDJ-FLX4」は、操作性やサイズ感など、従来の定番コントローラー「DDJ-400」の良いポイントをしっかり押さえつつ、細かい仕様変更や新機能を盛り込むことで、より使い勝手の良いDJコントローラーとなっていました！

初心者から上級者の方まで幅広くお勧めできる、これからの新定番DJコントローラーと言って間違いないでしょう！

特に、DDJ-FLX4 には DDJ-400で大好評だったDJソフトウェアrekordboxの「チュートリアル機能」も付いていますので、右も左もわからない初心者の方にはとてもお勧めです！

初心者に優しいDDJ-FLX4と共に素敵なDJライフをスタートさせましょう！

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タグ: Pioneer DJ, DDJ-FLX4, DDJ-400