【REV7 vs. REV5 vs. PERFORMAER vs. FOUR vs. ONE】次はどれを選ぶ? スクラッチ特化型DJコントローラー比較!
これからDJを始める方や、すでにDJを楽しんでいる方の中には、「もっとスクラッチに特化したコントローラーが欲しい!」と考えることがあるかもしれません。
現在、DDJ-REV1やDDJ-FLX4でDJプレイを楽しんでいる方でも、「スクラッチ向けにステップアップしたい」「スクラッチをやってみたいけれど、フルセットを揃えるには場所も予算も厳しい」という悩みを抱えていることはありませんか?そんな中で、やはりスクラッチをやりたいという気持ちが強い方も多いはずです。
スクラッチプレイに特化したコントローラーを導入すれば、プレイの幅が広がり、操作性が向上するなど、多くのメリットが得られます。しかし、10万円以上するハイエンドモデルが増えると、どれを選べばいいか迷うこともあるでしょう。
そこで今回は、Pioneer DJのDDJシリーズからスクラッチに特化した2つのモデル「DDJ-REV7」と「DDJ-REV5」、海外ブランドであるRANEの「PERFOMER」と「FOUR」と「ONE」を取り上げ、それぞれの特徴や機能を比較し、どのコントローラーが自分に最適かを見つける手助けをいたします。
今回は記事ではこちらの5機種を比較!
Pioneer DJ
DDJ-REV7
Pioneer DJ
DDJ-REV5
RANE
PERFORMER
RANE
FOUR
RANE
ONE
この記事を読んで、各モデルの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分に合ったコントローラー選びに役立ててください!
■あなたに合ったモデルは?
まずは最初に機材を選ぶポイントです!
■Pioneer DJ DDJ-REV7が向いているのはこんな人
頑丈なクロスフェーダーで本格的なスクラッチプレイを楽しみたい
現場の機材に近いプロフェッショナルなセットアップでDJプレイを行いたい
モーター駆動の回転式JOGで、ターンテーブルに近いプレイ感覚を重視したい
クラブやイベントでのプレイを視野に入れている
DJアプリはSerato DJ Proもrekordboxも使ってみたい
■Pioneer DJ DDJ-REV5が向いているのはこんな人
スクラッチプレイを取り入れたスタイルを目指したい
STEMS機能を使いやすいインターフェースでDJを行いたい
CDJシリーズのフルサイズJOGでのスクラッチを手軽に楽しみたい
ホームDJや練習用としての使いやすさを重視したい
DJアプリはSerato DJ Proもrekordboxも使ってみたい
まずはPioneer DJの2機種をご紹介!
どちらのモデルもrekordboxとSerato DJ Proの両方に対応しているため、使用するソフトウェアに合わせた柔軟な選択が可能です。REV7は特にプロフェッショナル向けで、ターンテーブルライクな操作感を求める方に適しています。一方、REV5はよりシンプルで使いやすく、ホームDJやエントリーモデルからのステップアップとして最適です。
続いてRANEの3機種のご紹介です!
■RANE PERFORMERが向いているのはこんな人
4chミキサー内蔵で、複数トラックを駆使したDJプレイを極めたい
モーター駆動の回転式JOGで、ターンテーブルに近いプレイ感覚を重視したい
STEMS機能を駆使したオリジナリティあふれるマッシュアップをプレイしたい
JOG内部に視認性の高いディスプレイがほしい
Serato DJ Proを徹底的に使い込みたい
■RANE FOURが向いているのはこんな人
4chミキサー内蔵で、複数トラックを駆使したDJプレイを極めたい
STEMS機能を駆使したオリジナリティあふれるマッシュアップをプレイしたい
Serato DJ Proを徹底的に使い込みたい
■RANE ONEが向いているのはこんな人
モーター駆動の回転式JOGで、ターンテーブルに近いプレイ感覚を重視したい
シンプルな2チャンネルミキサーでDJ練習を行いたい
Serato DJ Proを徹底的に使い込みたい
各モデルの簡単な解説
はじめに、それぞれのモデルの特徴を簡単に解説します。
どんなモデルか分からない方は、読み進めながらイメージを掴んでみてください。
■Pioneer DJ DDJ-REV7について
DDJ-REV7は、Pioneer DJが誇るプロフェッショナルDJコントローラーです。実際のターンテーブルのように、回転するJOGホイールを搭載し、スクラッチパフォーマンスにおいて非常に高い操作性を誇ります。激しいスクラッチにも耐えられるMAGVEL FADER PROも搭載していることも大きな魅力です。(DDJ-REV5はMAGVEL FADER)
■Pioneer DJ DDJ-REV5について
DDJ-REV5は、スクラッチプレイに適したデザインを持ち、エントリーモデルからのステップアップに最適なDJコントローラーです。JOGホイールは大型で操作性に優れシンプルなデザインが特徴です。
■RANE PERFORMERについて
PERFORMERは、Serato DJ ProのSTEMS機能の効果を最大限に発揮できるよう設計されたモーター駆動 4chDJコントローラーです。スクラッチプレイに適している事はもちろん、コントローラー上のパッドで様々なミックスバリエーションを作り出すことができます。
■RANE FOURについて
RANE FOURはSTEM-SPLIT機能、Performance Pad専用OLEDディスプレイ、ダイナミックな内蔵FXエンジンなど、Serato DJ Proに特化した先進的な4チャンネルDJコントローラーです。
■RANE ONEについて
RANE ONEはモーター駆動7インチプラッターを搭載したモデルです。トルク調整や、モーター・オフ・スイッチを採用したStart/Stopボタンも搭載。往来のアナログ・ターンテーブルの操作性を忠実に再現し、クリエィティブなパフォーマンスを発揮する機能を備えています。
■各モデルのスペック比較
各モデルについてイメージがつかめたら、次はスペックを細かく比較してみましょう。まず本体サイズと重量の比較です。
モデル名 | 横幅(mm) | 奥行(mm) | 高さ(mm) | 重さ(kg) |
DDJ-REV7 | 732 | 382 | 84 | 10.7 |
DDJ-REV5 | 736 | 377 | 73 | 6.2 |
PERFORMER | 783.3 | 402.3 | 109.7 | 12.79 |
FOUR | 782 | 404 | 107 | 8.27 |
ONE | 674 | 345 | 124 | 10.7 |
このように比較しますと、それぞれサイズにはほとんど差がありませんが、DDJ-REV7、PERFORMER、ONEは本体にモーター駆動JOGを採用しておりますため、若干重量が重めです。その代わり、ターンテーブルのようなリアルな操作感でDJプレイが行えます!また、リアルなDJミキサー機能も備えています。
対照的にDDJ-REV5はモーター駆動JOGとDJミキサー機能が省略されておりますため、本体は比較的軽量です。その分持ち運びにも適したモデルと言えるでしょう。
続いて主な機能の比較です。
モデル名 | モーター駆動JOG | DJミキサー機能 | STEMS対応パッド | クロスフェーダー | 対応アプリ |
DDJ-REV7 | 〇 | 有り | 有り(要設定) | MAGVEL FADER PRO | Serato DJ Pro rekordbox djay(Mac OS) |
DDJ-REV5 | × | 無し | 有り | MAGVEL FADER | Serato DJ Pro rekordbox djay(Mac OS) |
PERFORMER | 〇 | 有り | 有り | MAG FOUR FADER | Serato DJ Pro djay(Mac OS) |
FOUR | × | 有り | 有り | MAG FOUR FADER | Serato DJ Pro djay(Mac OS) |
ONE | 〇 | 有り | 有り(要設定) | MAG FOUR FADER | Serato DJ Pro djay(Mac OS) |
ジョグホイール
DDJ-REV7JOGはサイズ206mm、感圧式、回転機能有り、DDJ-REV5はJOGサイズ206mm、感圧式、回転機能無しとなっています。
大型のJOGはスクラッチプレイに最適です。REV7は回転式で、ターンテーブルに近い感覚で操作できるため、本格的なスクラッチに向いています。REV5も同じサイズですが、回転機能がないため、よりCDJライクにプレイができ、ターンテーブルにこだわりがなければ十分に高性能です。
同様に、RANE PERFORMERもモーター駆動対応の大型JOGが採用されていますので、JOGの動きにこだわるDJの方でも充分ご利用いただけます。
クロスフェーダー
スクラッチプレイにおいて、クロスフェーダーの品質は非常に重要です。どのモデルも激しいスクラッチにも耐える高性能クロスフェーダーを搭載していますが、中でもDDJ-REV7に内蔵されている「MAGVEL FADER PRO」はより繊細なパフォーマンスが可能でさらに優れた耐久性を実現しています。
対応ソフトウェア
DDJ-REV7およびDDJ-REV5はrekordboxとSerato DJ Proの両方に対応しており、ソフトウェア選びの柔軟性があります。RANEのコントローラーはrekordboxには対応していないため、もし将来的にrekordboxの使用を視野に入れている方は導入前に注意が必要となります。
主な独自機能
モデル名 | 主な独自機能 |
DDJ-REV7 | モーター駆動JOG、MAGVEL FADER PRO、INSTANT SCRATCH機能、他 |
DDJ-REV5 | CDJライクな大型JOG、AUTO BPM TRANSITION、PIANO PLAYモード、2系統のUSB Type-C端子 |
PERFORMER | モーター駆動JOG、ステムスプリット、ステムレベル、ステム・パッド・モード、インスタント・アカペラ/インストゥルメンタル・ボタン |
FOUR | 8.5インチのタッチセンシティブJOG、独立したアカペラ/インストゥルメンタル・ボタン、STEM-SPLIT機能 |
ONE | 7.2インチモーター駆動JOG、モーター・オフ・スイッチを採用したStart/Stopボタン |
DJコントローラーには様々な独自機能が備わっています。例えばDDJ-REV7はよりターンテーブライクな機能を搭載しており、DDJ-REV5はスクラッチプレイに加えてマッシュアップやトーンプレイなど、パフォーマンス色の強いプレイに生かしやすい機能が備わっています。
また、RANE PERFORMERは4本のフェーダーを活用したステムスプリット機能を活用する事で様々なミックスプレイも行えます。これらの違いはPower DJ’s店頭でもお試しいただけますので、機会があればぜひ一度その違いを体感してください。
まとめ:どのコントローラーを選ぶべきか?
ここまでの比較を通して、各モデルの特徴を見てきました。
どのコントローラーが自分に合っているか、少しでもイメージがつきましたでしょうか?
もし、プロフェッショナルなスクラッチプレイを求めるなら、Pioneer DJ DDJ-REV7、RANE PERFORMERがおすすめです。一方、エントリーモデルからのステップアップや柔軟なソフトウェア対応を重視するなら、Pioneer DJ DDJ-REV5が良い選択肢ではないかと思います。
ただ、どのモデルを選んでも、スクラッチプレイを存分に楽しむことができるはずです!!
自分のスタイルや使用目的に合わせて、ぜひ愛機となる1台を選んでみてください!