【第4回】DDJ-FLX4で始めるPCDJ【DJ MIX編 後編】
大人気DJコントローラー「Pioneer DJ DDJ-FLX4」
このFLX4を使ってPCDJを始めるまでを1から学んでいく「DDJ-FLX4で始めるPCDJ」の第4回です。
前回は、DJソフトの画面の見方などを解説しました。
今回も、DJミックスにチャレンジしていきます!
後編ではミックス時の流れについて確認しましょう!
■テンポをあわせる
それでは、まずDJ MIXにおける最初のSTEP、テンポの合わせ方から始めていきます!
簡単に言うと楽曲の速さをあわせる作業で、これによって別々の曲を違和感なく繋げることが出来ます。
楽曲の速さを表すBPMとは、Beats Per Minute(一分間の拍数)の略で、数字が大きいほど速い楽曲という事になります。
前回の最後にお話しした通り、PCDJでは画像のように楽曲のBPMを表示してくれますのでこれを目安にしてあわせていきます。
テンポをあわせるには左の画像のTEMPOスライダーという部分を操作します。
フェーダーを上に上げるとBPMの数字が小さくなるとともに楽曲も遅く低くなっていきます。
逆に下に下げるとBPMの数字は大きくなり楽曲も早く高くなります。
これを使って次に流す楽曲を今流れている曲にあわせていきましょう。
また、右の画像の位置にあるSHIFTボタンとBEAT SYNCボタンを同時に押すと、フェーダーを操作した際のBPMの変化の幅が大きくなり、BPMが全然違う曲でもあわせることができます。
■タイミングをあわせる
次に楽曲同士のタイミングをあわせていきます。
ジャンルや楽曲にあわせてどのタイミングで次の楽曲に繋げば綺麗に聴こえるか、盛り上がるかを考えることがDJの醍醐味の一つです。
綺麗に繋ぐには、まずリズムを掴むことが重要です。
慣れてくれば自分の耳を頼りにあわせることも出来ますが、初めはDJソフトを頼ってみましょう。
DJソフト上に表示されている波形には、グリッドと呼ばれる線が等間隔で入っており赤いマークの付いた線から次の赤いマークまでが1小節という楽曲の1区切りを表しています。
この1小節は、さらに4等分されて4拍子というリズムを表しています。
ポップスやダンスミュージックの多くがこの4拍子のリズムで出来ており、このリズムをあわせることでノリを保ったまま綺麗に繋ぐことが出来ます。
赤いマークはこの4拍子のリズムの先頭を表しており、多くの場合ドラムのキックの音(ドンッとかドッ)が入っていますのでまずは、ここにあわせていきます。
楽曲のタイミングをあわせるには、画像のジョグと呼ばれる部分をくるくると回して調整します。
時計回りに回すと早送り、反時計回りに回せば早戻しが出来るので次に流す方のデッキのジョグを回してあわせていきましょう。
画像のように赤いマークを同じタイミングにあわせればOKです。
実際は前の楽曲のどこから次の楽曲のどこへ繋ぐか、ということを考えながらタイミングをあわせていきますが今回はひとまずリズムだけをあわせてみます。
■音量を調節する
次に音量を調節します。
音量は楽曲によってバラバラで、二つの楽曲で音量の差がありすぎるとミックスする際にも違和感が生まれます。
そういった際は画像の「TRIM」というノブを使って音量を調節しましょう。
このノブは元栓のようなものでこれが左に絞り切ってあると音が出ないので要注意です。
また、黄色で囲ったメーターは左右の音量を表していますのでこれを目安にして左右が同じような振れ方になるように調整します。
目安としては、楽曲中で一番盛り上がる部分で、メーターが赤くならないように上げていけばOKです。
■ミックスする
ここまでで二つの楽曲のテンポ、タイミング、音量をあわせることが出来ました。
ここからEQやフェーダーを使って楽曲をミックスしていきます。
EQは画像の赤で囲った3つずつあるツマミで、特定の音の帯域をブーストしたり削ったりできます。
それぞれHI(高音域)、MID(中音域)、 LOW(低音域)に分かれていますが、今回は次に流す楽曲側のLOWのみを左に振り切っておきましょう。
こうすることで低音域のキックの音がぶつかることを防いで綺麗に繋ぐことが出来ます。
同じく次に流す方の縦フェーダーも下がりきっていることを確認しましょう。
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準備が出来たら繋げるタイミングをヘッドフォンで確認しながら、縦フェーダーを少しずつ上げていきましょう。
フェーダーを上げていくと二つの楽曲がミックスされて再生されます。
次に左右のEQのLOWのツマミを入れ替えるように回していき、低音域を交代させます。
最後に前に流していた方の縦フェーダーをゆっくり下げてフェードアウトさせればOKです。
綺麗に繋げたでしょうか?
操作に慣れるまでは少し難しいかもしれませんが繋ぐタイミングや楽曲を変えたりしながら綺麗に繋げるように練習してみましょう。
また、今回紹介した繋ぎ方もあくまで一例で、楽曲やジャンルにあわせた繋ぎ方を考えるのもDJの醍醐味の一つです。
慣れてきたらいろんなテクニックを試してみましょう!
という訳で以上ミックス編でした。
第5回は、ミックスの際に便利なDDJ-FLX4の機能等を紹介していきます。
次回の公開をお待ちください!
DDJ-FLX4につきましては、動画でも紹介しておりますので、ぜひそちらもご参照ください!
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