これで完璧!ALLEN&HEATH XONE:43/43Cの「X:FX機能」を完全攻略!
今日は新しく発売されたDJミキサーALLEN&HEATH XONE:43、XONE:43Cについて解説したいと思います!!
両者の違いはサウンドカード搭載の有無で、XONE:43CにはSerato DJに対応したUSBサウンドカードを搭載。
ただしこのミキサーでSerato DJを使用するためにはSerato DJ Club Kitが別途必要になります。
このXONE:43シリーズは、デザインはXONE:23、XONE:23Cの流れを組みつつも、
XONE:42の仕様を受け継いだ新しいタイプのDJミキサーです。
似てますよね(^^)
XONE:43シリーズの大きな特徴は各チャンネルの真ん中にレイアウトされている大きなX:FXノブ。
これについては以前、XONE:42の時も紹介しましたが、今回もう一度確認しておきましょう!
最近のPioneer DJMシリーズや、DJコントローラーになれていると3バンドEQの下にある大きなノブはフィルターをコントロールするツマミと思ってしまいますが、X:FXはフィルターノブではありません。
X:FXノブの下にフィルターボタンがあるので、こうやって押してノブを回せば、ローパス、ハイパスをコントロールできるのかな?と思いがちです(^^;)
実はフィルターセクションはTOPパネルの右下にあるんですね。ここでカットオフ、レゾナンス、フィルターのタイプ(ローパス、ハイパス、バンドパス)をコントロールします。
したがって、X:FXノブを間違えて回すと、フィルターがコントロールできないどころか、
右に回せば回すほど音が小さくなっていきます。(^^;) 最終的には音がゼロに。。。。
なぜ??
▼ メーカーの情報ページにはこのように書かれています。
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X:FXはそれぞれのチャンネルで1つのノブでセンド・リターンをドライ / ウェットコントロールができ、お好きな外部エフェクターを直感的でシンプルかつ新しい方法で操作することができます。
エフェクトやフィルタリングを重ねる際にX:FXをXoneのフィルターにルーティングすることもでき、ハンズオンでの操作性をより良くしました。
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なるほど、X:FXはつまり外部エフェクターを繋いだときに活きてくるノブいうわけですね。
こちらがXONE:43シリーズの1チャンネル分の信号の流れです。
先ほど、X:FXノブをWET側に回すと音が小さくなっていったのは、X:FXを回すことによって音声をメインから徐々にSENDへ送っていたからなんですね。
したがって、外部エフェクターを接続しない場合は、X:FXはDRY側にしておくのが無難かもしれません。
それでは、外部エフェクトを使用した場合どのようなことができるでしょうか?
XONE:43シリーズと
外部エフェクターを接続するにはリアパネルのX:FX SEND、X:FX RETURN端子を使います。
ちなみにオススメエフェクターは
KORG KAOSS PAD3+、Pioneer RMX-1000、Pioneer RMX-500です。
X:FXノブをWET側に最大に回すと音声信号はすべてエフェクターを通ってMAIN OUTから出て行きます。
つまり、外部エフェクターがインサートエフェクトのように使えるので、ルーパーやサイドチェン系のエフェクトが効果的です。
ちなみに、上のダイアグラムからわかるとおり、X:FXをWETにした場合、FILTERへ音が送られないのでONにしてもフィルター効果は得られません
X:FXノブをDRY/WETを50/50の位置にすると、原音とエフェクト音が半分ずつ混ざった状態で出力されます。こうすると外部エフェクターもFILTERも並列して使えますね。
これはディレイやリバーブなど、原音も混ぜると効果的なエフェクトで使うとよいですが、最近のエフェクター自体にDRY/WRTの調節ができるものが多いので、すべてWET側に回して使うのが解りやすいかもしれません。
そして、もう一つ、このXONE:43シリーズのエフェクトルーティンが混乱しがちなのが(笑)、
フィルターセクションにあるX:FX Return To Filterボタンです。
これをONにするとフィルターの位置がReturn端子の後になります。
したがって、外部エフェクターとフィルターが直列で繋がるので、音の聴こえ方もちょっと変わってきますね。
外部エフェクターを接続していない状態でX:FX Return To Filterボタンを押すと、フィルターすら使えないということになります。
ですから、XONE:43シリーズは、外部エフェクターを使うことでより効果的なDJプレイを可能とするDJミキサーであることがお分かりいただけたのではないでしょうか?(^^)
以上の内容を踏まえた、デモ動画をどうぞ~
DJコントローラーもいいですが、やっぱりハードウエアミキサーで音を混ぜたときの音質っていうのは、素晴らしいですよ~!
只今XONE:43シリーズは絶賛発売中です~!!